サイトスワップ
サイトスワップシンポジウム
JJF等においてサイトスワップシンポジウム(通称SSS)が開催されています。以下の議事録のうち第1回~第7回は「趣味のジャグリング」から転載し加筆修正したものです。
| 開催イベント | 場所 | |
|---|---|---|
| 第7回 | JJF2008 | 神戸 |
| 第6回 | JJF2007 | 静岡 |
| 第5回 | JJF2006 | 東京 |
| 第4回 | JJF2005 | 大阪 |
| 第π回 | 三多摩2004 | 調布 |
| 第3回 | JJF2004 | 名古屋 |
| 第(2x, 4x)回 | 三多摩2003 | 調布 |
| 第2回 | JJF2003 | 仙台 |
| 第1回 | JJF2002 | 川崎 |
第7回
- 名称
- SSS0007
- 日時
- 2008/10/12 13:00~14:00
- 場所
- 神戸グリーンアリーナ体育館食堂
- 参加者
- 16名
概要
| セバスちゃん | 高さの最大値≧素なサイトスワップの長さか?問題 |
| 植村@JugJug | サイトスワップ解析、ソフトウェアの紹介 |
| 西野 | ルナボールによる明るいサイトスワップジャグリング |
セバさんの問題は、セバさん自身のコンピュータを使った網羅的探索によって長さ6で既に否定的に解決していて、高さと長さの関係を求めよ、という問題になっています。初参加の人も多かったので、状態数や状態遷移などさまざまな基礎の確認にもなりました。
植村さんのソフトは、与えたサイトスワップに関連した情報を提供してくれたり、糊の計算や、虫食い穴埋めなどができるすぐれものです。ルーティンを作ったり、ピルエットポイントを入れたりするのに役立ちそうです。
西野さんのルナボールは、実際にデモが行なわれました。これを使えばカスケードつまり 3333 の各頂点で光らせたり、441 の 4 の頂点で光らせることができるという説明がありました。どのように制御しているのか不思議です。
第6回
- 名称
- SSS6
- 日時
- 2007/09/23
- 場所
- 静岡市北部体育館会議室
- 参加者
- 9名
概要
| セバスちゃん | パスりマスた(仮名)ソフトの紹介 |
| 森下 | マルチサイトスワップの分解 |
セバさんのソフトは、パッシングシミュレータで、人の動きもプログラムできるところが特徴です。仙台マトリックスも表せます。ボールの動き自体はマルチハンドノーテーションと同じようにある時点での全ての手(あるいは人)の投げの高さと行き先を示します。エディタ機能が良くできていて、2つの時点・地点のボールを指定して入れ替え(サイトスワップ)操作できます。これによってアーリーやレイトパスをささっと編集できるようになっています。
森下さんのマルチサイトスワップの分解は、[43]23 = 420 + 303 のように、文字通りマルチの入ったサイトスワップを2つに分解する話題です。2つのサイトスワップがあったときに、足し合わせや併合ができることが知られています。併合によって、マルチの技を作ることができるのは簡単に理解できます。分解はこの逆ですが、問題は「分解できないマルチはあるか?」で、予想としては無いだろうとのことです。しかし一般のマルチサイトスワップで分解できないパターンが存在しないことの証明はまだできていないという話でした。
ちょうど直前のセバさんのソフトでは、マルチスローを表現するために、同じ場所に2人重ねる、ということを使って解決していました。もしも森下さんの分割が否定的に解決されると、人の重ね合わせでは表現できないマルチスローパターンがある、ということになるのでした。
第5回
- 名称
- SSS5
- 日時
- 2006/10/09
- 場所
- 国立オリンピック記念青少年総合センター
- 参加者
- 11名
概要
| セバスちゃん | フェスティバルをジャグろう |
| 西野 | なんでもシャワー |
| 森下 | Z01拡張 |
| 吉野 | サイトスワップの結晶構造 |
セバさんの「フェスティバルをジャグろう」では、JJFは4033年に、三多摩は第12回にそれぞれジャグれるそうです。jjf4033、3tama12。
西野さんの「なんでもシャワー」は、時間引き延ばしとサイトスワップ操作によってシャワーを作り出すことができるものです。例えば 423 → 713151 というように、普通のサイトスワップから◎1△1…という形のシャワー技が必ず作れる便利な手法です。
森下さんのZ01拡張も、元となる数列を変換して簡単に違う技を作る手法です。1 → 201、2 → 501、3 → 801、…と変換できるため 31 → 801201 などとなります。
吉野さんのサイトスワップの結晶構造は、長さ n のジャグリングの数列をn次元空間上に配置した時の分布と構造についての考察です。長さ 3 のときは3次元空間を x + y + z = 3n で切った平面上の正六角形による充填と一致し、基底状態のサイトスワップが同一六角形上に配置されるという、非常に美しいものでした。n の面の六角形が作れれば、n > m となる m の面上での解が自動的に与えられるという便利さも持っていました。時間切れでここまででしたが、4次元(長さ 4)以上も綺麗なものだそうです。
第4回
- 名称
- SSS4
- 日時
- 2005/08/12 16:00~17:00
- 場所
- 大阪府立体育館
- 参加者
- 10名
概要
| セバスちゃん | 522 の壁 |
| 西野 | 徳重さんのパッシングサイトスワップの紹介 |
セバさんの「522 の壁」は、テンポを変えて投げたときの、ボールの保持時間割合の変化がある点を境界として劇的に変化するという発表でした。ゆっくり高く投げると両手にボールをもったままの状態で待つようになりサイトスワップとしては 522 になってしまいます。この変化点に腕の長さという物理量が関係しているらしいという発表でした。
西野さんによるパッシングサイトスワップの紹介では、1人の2本の腕によるサイトスワップを自然に拡張して、2人の4本の腕によるサイトスワップの表記法と考え方が解説されました。
第π回
- 名称
- SSSπ
- 日時
- 2004/10/10
- 場所
- 電気通信大学体育館
- 参加者
- 5名
概要
| 吉野 | ジャグリング可能な魔方陣と等差サイトスワップ |
並べた数字がジャグリング可能な魔方陣について調べたことの発表です。偶数方陣はジャグリング不可能である一方、奇数方陣のうち 3×3 は1種類しかなく、なおかつジャグリング可能であるのは驚きです。5×5 以上のジャグリング可能な魔方陣を等差サイトスワップの考え方で作る方法が主な話題でした。
第3回
- 名称
- SSS00000000000000000000000003
- 日時
- 2004/06/20 10:00~11:00
- 場所
- オアシス21・銀河の広場
- 参加者
- 10名
概要
| 萩原 | 新しいシガーボックスノーテーションについて |
| 吉野 | サイトスワップ方程式 |
萩原さんのシガーボックスノーテーションは、中抜き、引っ付けやそれらの融合などによる複雑な技をシンプルな状態表現とその遷移として書き表す手法です。これまでの記法で重要視されていたシガーの回転そのものはオプションとして大胆に整理した結果、ナンバーズの各種の技や、萩原さんのオリジナルである引っ付け中抜き連続のような複雑な技もより容易に表現できるようになっています。
吉野さんのサイトスワップ方程式は、状態を方程式で表し、任意の状態間の接続を方程式を満たす解(一意とは限らない)として求めることができるものです。さらに確定していない状態も扱うことができるため、部分的にはジャグリング可能でないサイトスワップの断片をサイトスワップに組み込むための糊づけを求めたりすることができるという強力なツールです。第(2x,4x)回の復習と続編でした。
第(2x, 4x)回
- 名称
- SSS(2x,4x)
- 日時
- 2003/10/18
- 場所
- 東京農工大学工学部体育館
- 参加者
- 6名
概要
| 吉野 | ジャグリングできる単語の組み合わせと、その見つけ方 |
| 吉野 | ジャグリング方程式その1 |
吉野さんのサイトスワップ方程式の話は終わらず、というよりは、まだ核心に触れる前に終了となりました。それでも、サイトスワップ方程式とは何か、どんな役に立つのか、どう解くのか、といった基礎理論については説明してもらえました。
第2回
- 名称
- SSS2
- 日時
- 2003/08/23 11:00~12:00
- 場所
- 仙台市・泉体育館
- 参加者
- 5名
概要
| セバスちゃん | パターンを覚えたくない人のためのサイトスワップ逐時生成法 |
| 吉野 | ジャグリングできる身近な単語の探索 |
| 吉野 | 高さを決めたときの状態遷移図の縮約 |
セバさんの逐次生成法は、状態値だけを保存しておいて、つぎつぎ投げたときの状態遷移を整数の足し算と割り算だけで行なうというものです。レジュメが公開されています。
吉野さんの単語の探索は、プログラムを作って、自分のコンピュータの中にある全ての文書を調べた結果の報告でした。intel はジャグれるとか、linux は大丈夫だけれど windows はだめとか、いろいろ楽しい発見がありました。5文字以上の長い単語がジャグリング可能なサイトスワップになる可能性は3%しかないそうです。
状態遷移図の縮約は、逐次生成法とも関連している話題で、3ボールで高さ 5 までの場合、本質的には2状態(基底と励起1)しかない、という凄い結果でした。
第1回
- 名称
- SSS1
- 日時
- 2002/10/06 14:00~16:30
- 場所
- とどろきアリーナ
- 参加者
- 20名
概要
| 西野 | ジャグリングの状態 |
| 吉野 | 非巡回無限サイトスワップ |
| 今村 | 双対と合成 |
西野さんは、状態の考え方の紹介でした。
吉野さんは、無理数のセバスちゃん変換 1, 2, 3, 4 の問題点の指摘と解決法の提案についてでした。
今村さんは、逆転再生関係の双対性と、軌道分解にもとづくサイトスワップの加算についてでした。
