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日本ジャグリング協会

JJFチャンピオンシップ審査委員および審査委員候補者の倫理規定

NPO法人日本ジャグリング協会 JJFチャンピオンシップ審査委員および審査委員候補者の倫理規定

JJFチャンピオンシップの目的である日本のジャグリングを育成するという観点から、審査で最も重要なことは、競技者および観客に受け入れられる審査を行うことにほかならない。

いっぽうJJFチャンピオンシップのレベルは日本全体のジャグリングレベルとともに年々発展し高度化し続けている。このなかでパフォーマンスに序列をつける事は、文化や時代との相互作用の中で複雑かつ困難な判断を必要とする。審査委員は時代の実態としての競技者と観覧者の信頼を受けて、その専門知識と公正な判断力にもとづいて審査を行わねばならない。

この困難の中、信頼に足る審査を行うには、信頼に足る審査委員であることが要請され、その行動には慎重が求められる。よってここに、審査委員が信頼に足るための行動の指針として倫理規定をおく。

審査委員および審査委員候補者は、以下の規定を遵守しなければならない。これに反する行動がみとめられた場合、理事会の判断を経て、審査委員および審査委員候補者は解任され、不公正な審査に関係した競技者・受賞者があれば受賞取消しがなされることがある。

1 NPO法人日本ジャグリング協会倫理規定の遵守

審査委員および審査委員候補者は、NPO法人日本ジャグリング協会倫理規定を遵守しなければならない。

2 公正

審査委員および審査委員候補者はすべての競技者および関係者に対して公平に対応しなければならない。審査は審査基準と自身の知識と良心にのみ則して公正におこない、競技者および関係者との個人的な提携関係や友好・嫌悪の情を加えてはならない。審査委員は特定の競技者および関係者に対して審査に関わる情報提供を行ってはならない。

審査委員および審査委員候補者は、JJFチャンピオンシップを目的とする講習会・競技会等に関して、主催・運営スタッフ・審査委員等として開催に関与してはならない。それ以外のジャグリングおよびパフォーマンスに関する講習会・競技会等には関与してもよいが、その際は協会理事会に事前または事後すみやかに概要を報告するものとする。

3 自己の研鑽

審査委員および審査委員候補者は常に技術と演出の動向に留意し、ジャグリングとパフォーマンスに関する知識の向上に努めなければならない。新たな技についてはその難易度を理解できる程度の研究を行い、技の見せ方と観客を意識したパフォーマンスのあり方についても、研究を行うこと。また、より幅広い視野を得るため、ジャグリング以外のパフォーマンスについても研究するのが望ましい。

4 秘密保持の義務

審査委員および審査委員候補者は、委員として知り得た事項について、その任期終了から3年間は秘匿しなければならない。具体的には、公表前の審査基準改正にかかる事項、当該年の審査委員の選出に関する事項、出場応募者に関する事項、個別採点など公表されない審査に関する事項、審査委員会での公表されない議論など、その他審査委員会の公式発表によらない全ての事項であり、とくに競技者に関する個人情報については慎重に扱わなければならない。

公表されない予選等で知り得た新規の技や道具等については、3年の間は演技者が公表する以前にその存在や詳細を第三者に伝えてはならず、また第三者の面前で実行してはならない。

5 地位利用の制限

審査委員および審査委員候補者は在任中または内定中にその地位を利用した営利的活動を行ってはならない。具体的には、ジャグリングイベント等への出演、審査および解説者としての出席、著作出版や物品販売等における宣伝、その他営利に関わる事において、直近の審査委員および審査委員候補者であることを示してはならない。またこれを出演料等の交渉に用いてはならない。

なお、退任後の表示は許可されるが、可能な限り在任期間を表示し現任でないことを明らかにしなければならない。

6 報告の義務

審査委員および審査委員候補者は、他の審査委員および審査委員候補者が、本規定に反している事を知り得た場合はその旨を速やかに理事会へ報告しなければならない。

また、審査委員および審査委員候補者は、本規定の各条項において定められたそれぞれの報告の義務を負う。

7 審査委員および審査委員候補者の出場の禁止

審査委員は出場する事はできない。審査委員候補者が出場を希望する場合、出場申請までに理事会に届け出るとともに審査委員候補者を辞任する。

(2019年11月19日 日本ジャグリング協会理事会承認)